タンク・ルーミーの燃費・実燃費を徹底検証

タンク・ルーミーの燃費・実燃費を調査

タンク・ルーミーはトヨタから発売されたトールワゴン型のコンパクトカーで、主にファミリー層からの支持を受けています。タンク・ルーミーはコンパクトではありますが、車内空間は広く自転車も収納可能。スライドドア、前後のウォークスルー、豊富な収納空間などレジャーにも適しています。

 

タンク・ルーミーは車体自体のコンパクトさから取り回しもよく、街乗りからお出かけと場面を選ばない運用が可能です。いつでも乗れるということになってくると、当然気になるのは燃費性能です。

 

ここでは、タンク・ルーミーの燃費・実燃費について詳細に掘り下げていきます。

 

各グレードで燃費性能は変わる?

タンク・ルーミーはグレード次第で燃費が大きく変動します。↓のタンク・ルーミー性能表を見てみましょう。

 

グレード名

燃費性能

タンク・ルーミーカスタムG-T

21.8km/リットル

タンク・ルーミーG-T

21.8km/リットル

タンク・ルーミーカスタムG“S”

24.6km/リットル

タンク・ルーミーカスタムG

24.6km/リットル

タンク・ルーミーG“S”

24.6km/リットル

タンク・ルーミーG

24.6km/リットル

タンク・ルーミーX“S”

24.6km/リットル

タンク・ルーミーX

24.6km/リットル

※2WD車のデータです。

 

「タンク・ルーミーカスタムG-T」と「タンク・ルーミーG-T」この2つのグレードの燃費が低いことがわかると思います。では、何故この2グレードだけよくないのでしょうか?次の表を見てみましょう。

 

 

グレード名

エンジンタイプ

燃費性能

タンク・ルーミーカスタムG-T

 

直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ

21.8km/リットル

タンク・ルーミーカスタムG“S”

直列3気筒DOHC

24.6km/リットル

※タンク・ルーミーカスタムG-T、タンク・ルーミーカスタムG“S”以外データが同じなので割愛します。

 

燃費が違う理由は見ての通りエンジンの違いです。

 

グレードによりエンジンは「直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ」と「直列3気筒DOHC」に分かれます。前者は俗にいう「ターボエンジン」ですから、走りを重視したエンジンです。

 

走行性能を重視しているのですから、燃費がある程度下がるのは当然とも言えます。ターボエンジングレードを選ぶのでしたら、燃費の低下は覚悟して選ぶようにしましょう。

 

 

燃費が下がるからターボエンジンのグレードは悪いグレードだ、と思われる方もいるかもしれません。ですが、車は燃費性能が全てではありません。単に燃費性能が下がるのであれば敬遠したいですが、「走行性能」と「燃費性能」を比べてどちらを優先するかは人によるといったところでしょう。

 

自分にはどちらが大切なのか、それをよく考えた上での選択こそが本当にお得な買い物には必要です。

 

4WDの燃費性能はどうなる?

どんな車種であっても4WDは2WDよりも燃費性能が低下します。タンク・ルーミーではどうなっているのかをチェックして行きましょう。

 

車種名

2WD→4WD 燃費性能(km/リットル)

燃費低下率

タンク・ルーミー

24.6→22.0

10%

※ターボエンジン搭載グレードには4WDが設定されていません。

 

タンク・ルーミーは約10%の性能低下が発生します。低下率の高い車種であれば25%以上の低下もあり得ます。そう考えればこの数値はかなり優れた物だと言えます。年間1万キロ走ったとして差額は約5700円ですから、性能の変化はあまり気にしなくていいでしょう。

 

もっとも、燃費に関してはそこまで深く考える必要はありませんが、車体価格は20万円近く変わるので注意してください。燃費性能は考えずに、約20万円の車体価格アップとオフロードの走行性能アップが釣り合うのかだけ考えておきましょう。

 

ライバル車(ソリオ)との燃費を比較

もうタンク・ルーミーを購入するのが決まっていた場合でも「ライバル車はどうなっているんだろう?」と思うのは当然です。タンク・ルーミーはガソリン車のみラインナップされており、ライバルと言える車種も少ないです。

 

その中から、タンク・ルーミーの強力なライバルであるソリオとの比較を行ってみましょう。ここで、気をつけなければならないのは、タンク・ルーミー、ソリオ共にグレードが豊富だということです。

 

極端な話、タンク・ルーミーのターボエンジン搭載グレードと、ソリオのフルハイブリッドグレードを比較しては勝負になりませんし何の意味もないです。そこで比較対象は、共にガソリングレード最廉価の物を選びました。

 

車種名(グレード名)

車体価格

燃費性能

タンク・ルーミーX

 

146万円

24.6km/リットル

ソリオG

 

145万円

24.8km/リットル

 

強力なライバルであるのもあって、価格・燃費性能に関してもほぼ同じです。ほんの少し、タンク・ルーミーの方が高いですが、1万円程であれば実質的に同じと考えてよいでしょう。

 

次は実際にかかる燃料代を計算してみましょう。

 

パワーユニット

1km走るのにかかる燃料代

タンク・ルーミーX

約4.87円

ソリオG

約4.83円

 

金額で出してみるとわかりやすいと思います。その差はたったの0.04円です。もしも、年間1万キロ走ってもその差額は400円ですから、ないに等しいと言えます。

 

車体価格は1万円、燃料代は400円の差と考えるとコスト面ではまったくの互角です。

その他のコンパクトカーと比較

タンク・ルーミーとはタイプが違うのですが、選択肢の幅を広げる為にもその他のコンパクトカーとの比較も行ってみましょう。

 

車種名

車体価格

燃費性能

タンク・ルーミー

146~200万円

21.8~24.6km/リットル

ノート

139~232万円

22.6~25.2km/リットル

キューブ

162~213万円

16.4~19.4km/リットル

フィット

142~205万円

19.2~24.6km/リットル

マーチ

115~184万円

19.0~21.0km/リットル

ヴィッツ

118~195万円

21.6~25.0km/リットル

パッソ

115~183万円

19.0~27.6km/リットル

 

車体価格や燃費性能は似たり寄ったりといったところです。そこで車体価格・燃費コスト以外の特徴をピックアップしてみましょう。

 

それぞれの長所を挙げると

タンク・ルーミー

スライドドアがついている
室内空間の広さ

それ以外

取り回しのよさ
維持コストの安さ

車種によって状況は変わりますが、概ねこのような点が優れていると言えるでしょう。

 

取り回しがよかったり、維持コストが抑えられるなどいい要素はあります。とはいえ、タンク・ルーミーはスライドドアの便利さや車内が広々として快適である点も見逃せません。

 

そもそもどういった要素を車に求めていたのか、という点を考え直し、どちらを買うべきかよく考えて選びましょう。

 

ミニバンとの比較

ジャンルは少し変わってきますが、ミニバンであるヴォクシー・ノアとも比較してみましょう。こちらでも、車体価格と燃費性能を併せた総合的なコストについて検証していきます。

 

車種名

車体価格

燃費性能

タンク・ルーミー

146~200万円

21.8~24.6km/リットル

ヴォクシー・ノア

246~275万円

14.6~16.0km/リットル

※2WDガソリン車のデータ

 

具体的な差がわかるようにそれぞれの最廉価グレードで、購入後一年間でどのくらいのコストがかかるのかを比較してみます。

 

タンク・ルーミー 車体価格146万円+燃料代(年間1万キロ走行)4.8万円=150.8万円

 

ヴォクシー・ノア 車体価格246万円+燃料代(年間1万キロ走行)7.5万円=253.5万円

 

差額 -102.7万円(フリードの方が102.7万円トータルコストが安い)

 

コスト差は100万円以上に膨らんでいます。

 

確かにヴォクシー・ノアは広いですし、乗車人数も多いです。大家族で毎週のように7人~8人で出かける、というような状況であればとても便利でしょう。しかしそうでないなら、本来想定していた予算に100万円上積みするのはかなり厳しいです。予定通りタンク・ルーミーを購入した方がよいでしょう。

 

その他のミニバン

ミニバンには他にも、

  • アルファード/ヴェルファイア
  • エスクァイア
  • エスティマ
  • エルグランド
  • オデッセイ
  • ステップワゴン
  • シエンタ
  • セレナ

などたくさんの車種がありますが、概ねヴォクシー・ノアと同じような特徴です。

トール・ジャスティと燃費は同性能

タンク・ルーミーを買うつもりではあるけど、「トール・ジャスティも気になるなあ、燃費性能はどうだろう?」と思われている方も多いでしょう。

 

結論から言ってしまえばタンク・ルーミー・トール・ジャスティはフロントマスクの見た目が違うだけで燃費性能は一緒です。

 

  • タンクはトヨタの「トヨペット店」「ネッツ店」
  • ルーミーはトヨタの「トヨタ店」「トヨタカローラ店」
  • トールはトヨタの子会社であるダイハツ
  • ジャスティはトヨタ傘下のスバル

 

要するに売っている場所が違うだけなのです。販売チャネルやらOEMだとかそういった事情がありますが、それは販売会社側の話であって客側には関係ありません。

 

購入者側としては全部一緒の車で、見た目が違うとだけ考えておけばまったく問題ないでしょう。購入する場合は純粋に「見た目」の好みだけで選べばいいです。繰り返しになりますが燃費性能は同じとなります。

 

タンク・ルーミーの実燃費はどのくらい? 試乗してチェック

これまではタンク・ルーミーの燃費性能をこと細かくチェックしてきました。ですが、このデータは、カタログスペックと呼ばれているメーカー側が提示した数字をもとに行った検証です。実際の燃費は各々の運転の荒っぽさや、路面が荒れているなど外部的な要因に大きく左右されます。なので「本当に運転すると、どのくらいの燃費性能になるの?」と思われているドライバーもたくさんいるでしょう。

 

そこで、ここには実際にタンク・ルーミーに試乗して得た貴重なデータをご紹介します。

 

長距離走行した物ではありませんから、精密な実燃費ではないのですが、カタログスペックよりは実際に近いものとなっています。

 

試乗車:タンクX
条件:1名乗車、エアコンON

 

ガソリン車 16.2km/リットル(実燃費)

 

 

ややカタログスペックから比較すれば燃費性能が下がってしまいました。

 

しかし、どのような車だったとしても実燃費は相当下がります。これくらいの下がり幅であれば十分に合格点だと言えます。

 

状況によってかわる燃費性能

タンク・ルーミーは運転する環境で燃費性能は変動するのかをチェックしてみましょう。

 

市街地(街乗り)

市街地ではブレーキの回数もかなり多くなってきます。ですから、ロスもかなり大きくなってくるため、あまり相性のよくない環境です。ですが、タンク・ルーミーにはアイドリングストップがついていますので、損失はそこまで大きくはなりません。

 

郊外

郊外であればブレーキも少なくなり、定速走行の回数も増えて、タンク・ルーミーの実燃費は伸びてきます。有料道路や高速道路ならより一層は向上します。

 

渋滞

渋滞は頻繁にブレーキや、発進停止をすることになりますから、タンク・ルーミーの燃費性能は大きく低下する相性最悪の環境です。

 

坂道

坂道はタンク・ルーミーに限らずどんな車種であれ、燃費低下は避けられない環境です。

 

これらを総合すれば、タンク・ルーミーは

居住環境

有利か不利か

市街地

不利

郊外・田舎

有利

山岳地

不利

 

 

↑の表はタンク・ルーミーが燃費面でどの程度変わってくるかをまとめた物です。市街地はタンク・ルーミーは混雑・渋滞に巻き込まれるケースも多く、ブレーキを踏む回数もかさみますので伸びはいまいちになってしまいます。

 

しかし、郊外田舎であれば定速走行できる場面も多くなります。タンク・ルーミーはどんどん性能を伸ばしていけるでしょう。山岳地の場合はタンク・ルーミーに限った話ではなく、全ての車種で性能低下しまいます。

 

実燃費の口コミ情報を探す

上で紹介したタンク・ルーミーの試乗データはたった1度試乗したデータにすぎません。カタログスペックよりは現実のタンク・ルーミーのデータに近いとはいえ、やはり実際のタンク・ルーミーの物と比べるとややかけ離れたものになってしまう場合が多いでしょう。もしも平均実燃費が知りたいのであれば、何度も何度も様々な状況でのタンク・ルーミー試乗を繰り返さなければなりませんが、それは現実的ではありません。

 

 

もしも、タンク・ルーミーの正確なデータが知りたければ、「みんカラ」の利用をおすすめします。

このサイトにはタンク・ルーミーに限らず、数多くの車種のデータなどが投稿されています。一目でタンク・ルーミー平均実燃費もわかります。

 

パワーユニット

投稿件数

平均実燃費

タンク・ルーミー

100件以上

14.5km/リットル

ソリオ

1500件以上

15.5km/リットル

 

実際の数値を見るとタンク・ルーミーとソリオはほんの少し差が広くなってしまいました。とはいえ、年間1万キロ走ってもその差は5000円程です。まだまだ、ほとんど変わらないと言っていいような僅差でしょう。

 

タンク・ルーミーの燃費まとめ

タンク・ルーミーは強力なライバルであるソリオと車体価格・燃費コスト共にかなり接戦です。

 

タンク・ルーミーとソリオの車体価格に関しては1万円しか変わりませんし、カタログデータよりも少し差がついた実燃費ですがそれでもまだ差は5000円程です。購入後1年間の費用差は合計で15000円程度ですから、車を購入するにあたっては無視しまってかまわないような価格差です。

 

最終的にはタンク・ルーミーの見た目が好きだから、トヨタの方が好きだから、などのちょっとした理由で選んでしまっても構わないでしょう。